社長の想いを大切にした資産承継・事業承継

2024/04/02

顧客概要

創業50年超、木造建築を得意とする建設会社

顧客課題

  • 創業者である社長がずっと現役で経営してきたが、高齢となり個人・法人での資産および事業承継の検討が必要となっていた。
  • 個人資産の中には金融機関へ担保提供しているものあり、一族への資産承継には配慮が必要であった。
  • 以前作成した自筆遺言は法定相続割合を重視した内容であり、現在の社長のご家族への思いが反映されていない。

成果・結果

社長の、“一族と会社の繁栄。また、事業に携わらない家族に会社経営に伴う不安を感じさせないように”という想いを前提とした資産・事業承継を実現。

  • 当家として代々残していきたい資産を明確にすると共に、金融機関への担保提供状況を整理。
  • 担保物件整理のため、メインバンクと連携。1年の交渉を経て他行の理解を得ることができ円滑にメインバンクに借入金を集約。
  • 次期後継者に担保提供物件を集約し、その他ご家族にはそれ以外の資産を承継。
  • 現在の社長の家族への思いを、新たに公正証書遺言として書き直し、より実効性の高いものとするため遺言信託を活用。
  • 事業承継については、従業員や顧客を大切にする経営理念や社風の承継も含めて丁寧に洗い出し実行。

取り組んだこと(フェーズ1)【法人・個人 6ヵ月】

  • 現状の把握と、どのような承継をしたいのか?(誰に何を遺すか?当家がどのようにあってほしいか?会社がどうあって欲しいか?)について入念な打合せ。
  • 作成済み遺言書の内容検証。
  • 金融機関融資取引関係の整理。
  • ありたい姿に向けた資産配分方法の検討。
  • 遺言信託による対応。
  • 法個人一体での資産・事業承継計画策定。

取り組んだこと(フェーズ2)【法人 6ヵ月】

  • 代表者変更に向けての諸手続き準備支援。
  • 内部手続き確認、外部への周知方法等検討と準備支援。
  • 社長の人財資産(従業員を大切にする社風や経営方針、顧客の思いを重視する仕事のスタイル等)の洗い出し、その承継については後継者を支える役員を巻き込み会話を重視したサポートを実行。

                                                    【個人 12ヵ月】

社長の迷いに対し相談相手として寄り添いながら、タスク管理と実行。

  • フェーズ1で作成した資産配分案に基づき個人資産、金融機関担保提供状況の整理。
  • 役員退職金支払、勇退後の給与水準確認など税理士との打合せを支援。

コメント

コンサルタントより

資産・事業承継に関しては、無理に進めることなく、現社長及び後継者たるご長男の想いを最大限実現することに注力いたしました。良好なコミュニケーションを築けた現在、経営全般に関するサポートも実施しております。
資産承継では、他行借換が必要となる難易度の高い局面もありましたが、メインバンクとの綿密な連携により円満に進めることができました。金融機関系コンサルティング会社としての最大の強みが発揮できた事例となりました。

 

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