増加傾向にある中小企業の M&A の実施!成功に導く秘訣と戦略とは?

M&A

経営者の高齢化や後継者不足などの課題を解決し、事業を継続するための方法として M&A を実施する企業が増えています。会社を売却するためにはM&A戦略をしっかりと組み立てていくことが重要です。本記事では、 M&A が増えている背景と M&A を成功に導くポイントを紹介します。

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M&A に理解を示す中小企業は増加傾向にあり!

増加傾向にある中小企業の M&A の実施!成功に導く秘訣と戦略とは?
これまで M&A は経営が悪化したときに利用するといった悪いイメージをもっている人も少なくありませんでした。しかしここ数年、中小企業による M&A は増加傾向にあります。中小企業庁の「 2021年版 中小企業白書」によると、 M&A の件数は 2011 年から安定して増加傾向にあり、 2019 年には 4,000 件を超え過去最高の数値を記録しました。

2020 年は新型コロナウイルスの影響により減少が見られましたが、 3,730 件と高水準であることから、今後も活発化していくことが予想されます。

出典:中小企業庁「2021年版 中小企業白書」(株式会社レコフデータ調べ)

M&Aに対する意識の変化

近年 M&A を取り入れる企業が増え、 M&A に対するイメージが変わりつつあります。
かつては M&A に対し「経営悪化の最終手段」「会社が乗っ取られそうな危機的状況」というイメージを持つ経営者もおります。そのため経営者の多くは、 M&A 自体にネガティブなイメージを持っている経営者も少なくありませんでした。

一方で、中小企業庁の「 2021年版 中小企業白書」が公開したデータによれば、 10 年前と比較したM&Aに対するイメージの変化については「買収すること」、「売却すること」のいずれも経営者年齢が若い企業ほど「プラスのイメージになった(抵抗感が薄れた)」とする割合が高くなっていることから徐々にマイナスイメージが払拭されつつあることがわかります。

ただし、「売却すること」については経営者年齢が高まるほどプラスイメージとマイナスイメージの差はさほどなく、いまだに悪いイメージを持つ経営者が存在することはたしかです。 M&A のマイナスイメージは全体的に見れば払拭されつつありますが、年齢によりイメージにギャップが生じているため、認識をさらに深める必要性があることがわかりました。

出典:中小企業庁「2021年版 中小企業白書」

事業継続のための 1 つの手段としての M&A戦略

M&A は、マイナスイメージの払拭により心理的抵抗が薄れてきていることから、事業継続の選択肢の 1つとして注目され始めています。これまでも M&A は事業継続の問題解決の手段とされることはありましたが、 M&A に対してマイナスイメージが強かった点からそれほど浸透していませんでした。

事業を継続していくための課題として、少子高齢化による人手不足もあいまって経営者自身の高齢化や後継者不在などが挙げられます。この場合、経営が黒字であったとしても後継者が居ないことから廃業をせざるを得ないというケースもありました。

経済産業省の「中小 M&A の意義」によると、 2014 年から 2020 年すべての年で廃業事業者のうち黒字廃業の比率が約 6 割を占めています。また、新型コロナウイルスによる経営状況の悪化から廃業に追い込まれるケースもあり、経営資源の散逸を回避する必要性がこれまで以上に高まっています。

そこで活用したいのが M&A です。しかし M&A を事業継続として成功させるためには、正しい知識のもとM&A戦略を進めていく必要があります。

出典:経済産業省「中小M&Aの意義」

M&A を成功させるためには「戦略」と「良い買い手」の選定が不可欠

M&Aを成功させるためには、事前に売却戦略を立てることと、良い買い手を選定することが不可欠です。
ここでは、戦略の立て方と良い買い手の条件について説明します。

戦略立てて下準備していく必要性

M&Aは今後の会社の行方を左右する重要な取引です。失敗をしないためにも戦略を立てるなど入念な下準備が欠かせません。

M&A戦略を策定するうえで最初に実施すべきこととして、自社の分析と価値評価の算出が挙げられます。自社の商品・サービスの売り上げやシェアなどを客観的に分析することで自社の企業価値と共に売却価値を算出することができます。

そのうえで業界の市場調査を行うことで、買い手需要があるのかを把握しつつ、事業売却の成功や失敗のリスクなどもある程度想定できるようになります。

良い買い手の選定

M&A戦略の下準備に加えて重要となるのが、良い買い手の選定です
良い買い手を選定する際に特には、「自社の考え方に強い共感を持ってくれる」「経営基盤が安定している」「相手の経営者が信頼できる」などが揃った相手を見つけることが重要です。

また買い手が M&A に対して正しい理解を示しているかどうかも重要となります。しかし自社の考えに共感してくれて、信頼できる経営者を探すのは容易ではありません。そこでおすすめしたいのが M&A を扱っているコンサルティング会社の活用です。

M&Aコンサルティング会社を活用することで、買い手先企業の選定や交渉、契約関係の業務まで、より良い買い手を見つけるためのさまざまなサポートを受けることができます。

きらぼしコンサルティングの「M&Aコンサルティング」

きらぼしコンサルティングは、金融グループならではの手厚いサポート、また経営をサポートできる専門家が多数在籍しているなどの特徴があり、直接的なコンサルティングのみならず企業経営に役立つ情報提供やセミナーなどを通じて、企業の成長を支援しています。

M&A を初めて検討するためノウハウがない、進め方がわからない、候補先がわからないなど、どのような些細な相談でも親身になってサポートします。
不安な点がある場合は、まずはきらぼしコンサルティングへご相談ください。

また、きらぼしコンサルティングでは、 M&A に関する資料をご提供しています。以下の URL よりダウンロードが可能ですので、御社の事業発展にお役立ていただけますと幸いです。
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